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10月のこと (ウルフアリス・ミナミホイールレポ など)

· 日常,FM802

こんばんは。

さて、この一ヶ月はわりと忙しく過ごさせていただいていました。

東京小旅行、ミナミホイール、運動会、再会、風邪、飲み会、日々のライブ。

10月に入ってから、いつもに増して人と会う機会が増えた感があります。

不思議なもので、人と向かい合うと逆に自分と向き合わざるを得なくなる、みたいなことが起こっており(わりとよくあることですが)自分を見つめ直すとてもいいきっかけを多くいただいています。

基本的な自分の構成要素みたいなものは変えられない、ということを確認した一方で、でもブロック(思い込み)さえ外してしまえればいとも簡単に新しい人になれそうな気もする、という全く相反する二つのことを感じています。

例えば、センスが近いのでいつも髪型のことなど何でも相談してしまう友人がいるのですが、先日かわいいなーと思った赤毛のウルフボブの画像を送ったら「これはこの質感あってこそのかわいさ。あなたは猫毛のストレートだから、この質感は出せない」と却下されてしまいました。

でも、妙に納得したというか。(まぁこの例は外的要素の素質の話ですが)どんなに頑張っても、自分にないものはない。自分の手持ちのカードでいかに勝負するか。既存のアイテムを最大限有効活用することにこそ、力を注ぐべきなんだなと。

と同時に「私はこれを持っていないからできない」という気持ちは、思い込みだったり逃げだったりするパターンもあるので、本当にそれを持っていないのかはちゃんと確認したいなと。

ここ最近はそんなことを考えています。

仕事に対する考え方もぐっと変化してきました。

仕事というか幅広く「音楽」というものに対する捉え方のようなものが、日々ライブを観たりアーティストの方々と接する中で、明らかに変わってきた感じです。

改めて今その心になれたことで、正しい方向へ進めている気がします。

ドリカムのニューアルバム「THE DREAM QUEST」の制作ドキュメントを見て。

1枚のCDがリリースされるまでにどれだけの時間と労力と情熱が注がれているかを再認識したり。

サカナクションのライブにて。

山口さんがMCでされた「マイノリティーとマジョリティーの結び目でありたい」というような趣旨の話。マニアックなことをいかに大衆的なことと融合させて、マジョリティーの土台に乗せるか。これはまさに近頃考えていたことへの答えをもらったような感覚でした。

誰にも理解されなくていい、では何も生まれず広がりもせず、こういう繋ぎ手になってくれるアーティストがいないと文化はいつまでも平行線。山口さんが試みようとしていることは、とても重要なことだなと。

ただここに私の敬愛するジョン・フルシアンテのことを持ち出して、では彼の音楽活動の姿勢をどう評価するか、という話になるととてもややこしくて。ジョンは過去に「僕はオーディエンスを設定しない」というような発言をしていて、かなりインディペンデントな活動をしておりますが。。でもジョンもひたすら実験のように音楽制作に没頭しながら(プロモーションやライブはほぼしなくなってしまったけど)、文化的な新しい扉を開こうとしているのは間違いないわけで。その辺りはちゃんと共通しているのかなと思います。

そんなことを考えつつ。

なんだかんだ音楽はかっこよければそれでいい!ので、

ここ最近で一番うれしかったのは、ウルフアリスのライブかもしれません。

すすすすすごくよかったよー!

かっこよすぎて途中涙出てきました。
エリー・ロウゼル(Vo)は、私の夢で描いた理想の女の子像、そのまま。

儚げに美しくてかわいいのに、誰よりも強くてかっこよい、そんな女の子。

(ヴィジュアル的にはキルスティン・ダンストが神なんですが)そんな感じでヴァージンスーサイズに出てきた少女たちが、あのまま自殺せずにパンクガールに成長した!みたいな。

わかるかなぁ。そんな女の子が最強だと思っています。

女の子に愛嬌はいらない。
女の子こそかっこよくないと!
という持論をエリーが肯定してくれた感じ。

とにかくウルフアリスの音はめちゃくちゃパンクで、音源で聴いているより厚みがあって変態的で、そりゃあトレインスポッティングのサントラに抜擢されるわね、っていう。

エリーが最高すぎるのはもちろん、他のメンバーとのバランスもばっちりなんですよね。セオ(Ba)のヤンチャ感とかもう、トレインスポッティングを地でいってる感もあって最高です。

久しぶりに尖った音聴けた気がしてうれしかった!
この規模感で、しかも雰囲気のバッチリ合うシャングリラで観られてとてもよかった!
 

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尚、FM802「ミナミホイール2017」のライブレポートがあがりました。

よかったら読んでみてください。

http://www.billboard-japan.com/special/detail/2127

私は「CHAI」 「2」「Droog」について書きました。

(OAでもちょこっとお話しましたが、私的今年のベストアクトは「2」でした。実は当初別のバンドでレポを想定していて「2」について書く予定はなかったのですが、あまりによかったので予定変更させていただいた次第です)

今回レポを書いてみて痛感したのが、私はちょっとエモーショナルすぎるということです、はい。

自分でも引くくらい。実は、音楽についての文章が書けるようになりたいと思って、音楽ライター講座に通っていたこともありました。(わざわざ大分から東京まで!!!!隔週で!!)そこでも感じていたことなのですが、みんな客観的でクールな文章が書けるのに、私はどうしても感情的な文章になってしまうのです。つまり、もうそういう人間みたいです。

なので、今回のレポも私だけ文字制限を無視しまくりの逸脱しまくりのやけに長文になっておりますが(大目に見てくださったビルボードさんありがとうございます)想いが溢れすぎたゆえ、ということでご容赦ください。Droogなんて彼らが10代の頃から見てきてるから、親戚のおばのような気持ちでしょうがないです。

とは言え今後はもっとフラットな目線からの文章が書けるよう、努力と勉強していきます。

 

今回ここまで。

では!